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年末です

2015年も年の瀬となりました。今年はマーチの開催ができ、大麻関連のニュースではメキシコなどの諸国およびオレゴン州での完全な大麻合法化が進み、コロンビアなどの中南米でも医療用大麻が合法化されました。

www.cnn.co.jp

 

また、先日のおおあさ自由学校では講師として「大麻と社会運動」の議論を、Occupy Wall Streetの事例から始め、政治的なリベラル/保守と経済右派経済左派についての講義を行いました。

米国や欧州においては、戦前のチカーノおよび黒人差別と「大麻の脅威」が表象として結び付けられて語られた、典型的なモラル・パニックの事例として、欧米の社会学分野では語られています。

したがって、歴史的文脈としては大麻の是非をめぐる問題とはすなわち同性愛や銃規制と近似の、キリスト教と道徳的退廃をめぐるトピックであったわけで、「大麻の身体的害悪」については、この後付けで1940年代以降に語られはじめた現象でした。なので、欧米社会では大麻問題についての議論とは政治的な、同性婚や中絶についての議論と同じような問題圏として現在でも認識されています。

大麻問題に関して、その身体的害悪が皆無ではないにしても、それが「懲役刑」に値するということはまず無いだろうというのが認識の前提にあって、その上で、道徳的に子供が大麻に触れたらどうするのか、キリスト教の道徳と照らして大麻喫煙が不道徳であるのかどうかといった問題が、ここでの主たる話題なのです。

 

日本および東アジア諸国では、このような歴史的経緯についての認識は大変薄いため、大麻問題が道徳的/政治的な問題なのだといってもピンと来にくい部分があるのですが、やはりEU圏および北米・中南米における議論と比較すると、半世紀ほど周回遅れの議論を今もまだやっていて、文化的差異を大いに感じる次第です。

 

さて、来年のサロンですが「朱夏」が早く閉まるようになったということで、ひとまず中崎町の「天人」に場所を移して(戻して)、次のたまり場をまた考えたいと思います。1920年代のロマーニッシェス・カフェのような場所は大阪にはどこにあるのでしょうか。

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