一人のカンナビストとして戦争反対を

 本日7月15日に衆院特別委員会でいわゆる戦争法案が可決され、日本は戦後の立憲主義と憲政にとって大きな分水嶺を迎えました。 

 私、山本は一人のカンナビストとして、大麻には個人に懲役を科するほどの明白な害悪はなく、社会規範から逸脱しているという理由で厳罰を科し続けるのは禁酒法や同性愛禁止法(ソドミー法)のような人権問題だという一点を中心として、大麻取締法に反対してきました。

 

 もちろん、こうした主張は私たちが始めたわけではなく、1960年前後のビートニクから70年前後のヒッピー・ムーヴメントの中で繰り返し主張されてきた問題でした。そして、そうした古くからの大麻摘発への批判者たちは、ほとんど例外なく、同時に自由と平和を愛する人々であり、ベトナム戦争イラク・アフガン戦争に反対し、原発に反対してきた人々であったことも忘れてはいけないと思います。

 

 戦争や原発を推進することで、いつでも得をするのは大企業や政府高官であって、そして実際に命を落とし、あるいは生活を奪われるのはいつでも名もなき民衆であるということ、そして戦争を推し進めるために支配者が言う言葉は、いつだって「私たちの国が危険に晒されている。これに抵抗することが平和を愛する国民の義務である」というセリフでした。

 どのような先制攻撃も、それこそWW2からイラクパレスチナに至るまでの攻撃も、全てはこうした「自国を守るための平和への戦争」として時の権力者は外部からの危機を語り、防衛の必要性を語りながら国民を戦争に駆り立てました。

「国民を戦争に参加させるのは簡単なことだ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ」

 ヘルマン・ゲーリング

 

 あまりカンナビストの活動としては、政治的な問題には言及してこなかったのですが、大麻問題と関係の深い戦争と平和の話であるなら、こればっかりは言及しないということも、また「無視・無関心であるという立場」にならざるを得ないのだろうと思います。

 そして、民衆の一人として大麻摘発に反対してきた人々、例えばポンさんこと山田塊也さんや、アレン・ギンズバーグや、あるいはアメリカの緑の党の人々は、政治的な右派左派の問題としてではなく、こうした戦争の現実に対して一貫して同時に強く反対し、そんな下らない権力者の言うことなど聞くものかと風刺を行ってきました。そして私も、そのような立場の一人でありたいと思います。

 

 そんな自由と平和を愛するマリファナ・マーチは2015年8月2日の正午から、服部緑地公園にご参集ください。

 

マリファナマーチ2015 Osaka - cannabistyのブログ